解約日より先に、受け渡すものを整理する
ホームページを作った会社との契約を終了するときは、新しい画面ができるだけでは準備が終わりません。ドメイン、メール、写真、文章、予約先など、サイトに結び付いたものを誰が管理しているか確認する必要があります。
この記事は乗り換え全体の手順ではなく、引き継ぎの資料をそろえるための確認表です。いきなり全データの送付を求めるのではなく、必要な項目、提供できる形式、受け取る担当者を相談します。契約によって受け取れる内容が違うため、当然にすべて渡されると決めつけないことが大切です。
資料には公開してよい情報と、管理者だけが扱う情報が混在します。店名や営業時間と、管理画面の認証情報は分けて扱います。一般の問い合わせフォームや公開する文章に、パスワードや移管の認証コードを書かないようにしてください。
ドメインの欄には管理先と更新方法を書く
ドメインについては、名称、登録者、管理会社、有効期限、更新を担当する人、通知を受け取るメールを確認します。制作会社が作業していることと、登録者になっていることは同じではありません。書類や管理画面で確認できた内容を残しましょう。
管理先を変える必要がある場合は、現在と変更先の双方に手続きを確認します。JPドメインの指定事業者変更について、JPRSは変更先の指定事業者へ問い合わせるよう案内しています。出典:JPRS「JPドメイン名の各種申請について」(確認日:2026年10月26日)。
管理会社の変更と、ホームページの公開先変更は別の作業です。管理先をそのまま残して公開先だけ変える方法が取れるかも確認します。ドメインの手続きが終わっただけでメールやサイトのデータまで移ったとは判断しないでください。
メールはアドレス一覧と保存場所を確認する
店のドメインを使ったメールがあるなら、利用しているアドレス、利用者、転送先、受信する端末、管理画面の担当を一覧にします。普段使わないアドレスでも予約や取引の通知が届いていることがあるため、店内で利用状況を確認します。
受け取ったメールがサーバーに残るのか、端末に保存されるのかも確認が必要です。過去のやり取りを残す方法や、新しい環境へ移す範囲は利用中のサービスと担当者に相談します。アドレスの名前だけ引き継いでも、過去メールが自動的に移るとは限りません。
引き継ぎ資料には「現状を確認した人」と「切り替え後に確認する人」を記入します。必要なメールを新しい担当者が確認できる状態になったか、権限のある人が管理する宛先で確かめます。不要と判断できるまで、旧メールの契約を先に終了しないようにします。
DNSの設定は担当者が確認できる形にする
DNSはドメインをどのサービスにつなぐかに関わる設定です。ホームページだけでなくメールや外部サービスの確認にも利用されます。専門用語を全部覚えるより、現在の設定を管理している人と、変更作業を行う人が連携できる状態を作ることが重要です。
依頼者は「ホームページを変えてもメールを続けたい」「この予約サービスは継続したい」と利用目的を伝えます。担当者は必要な設定を確認し、変更する範囲と残す範囲を整理します。分からない項目を推測で削除したり、他店の設定をそのままコピーしたりしないでください。
設定内容の受け渡し方法、実施予定日、確認方法、問題が出た際の連絡先を記録します。作業担当が現在の会社と新しい会社に分かれる場合は、誰がどこまで担当するかを明確にします。依頼者だけを伝言役にせず、必要な確認を整理した文書に残すと行き違いを減らせます。
写真と原稿は利用条件も一緒に受け取る
画像ファイルが保存できるからといって、別のサイトで自由に使えるとは限りません。店が撮影した写真、制作会社が用意した写真、外部の素材などで条件が異なります。再利用できる範囲と、必要な表示や継続契約の有無を確認します。
原稿、ロゴ、図版についても同様です。受け取れる形式、編集可能なデータがあるか、掲載を続けてよいかを確認してください。サイト上で見える画像だけを保存すると、文字が小さかったり、印刷物への転用に向かなかったりすることがあります。
許可が確認できない素材を新しいサイトへ自動的に載せないよう、確認済みの素材を分けておきます。使えない素材がある場合は、新しく撮影する、店が持っている別の写真を使うなど、公開内容を決める段階で相談します。
予約や解析のアカウントを忘れない
ホームページのボタンが外部予約へつながっている場合、予約サービスのアカウントも確認します。掲載するリンク先と、予約を管理する権限は別のものです。新しいサイトへリンクを移しても、管理画面を使えるかは別に確認してください。
アクセス解析や検索状況を確認するアカウントも、誰が管理しているか整理します。必要な権限を付け替えられるか、過去データを閲覧できるかを相談します。所有者のアカウントを共有するのではなく、サービスが用意している権限管理の方法を使えるか確認しましょう。
旧サイトで使用していた主要なURLも保存します。公開先でURLが変わる場合は、対応するページへの転送などを担当者へ相談します。Googleもサイト移転で旧URLと新URLの対応付けや監視を案内しています。出典:Google検索セントラル(確認日:2026年10月26日)。
引き継ぎ資料に付ける受領確認の欄
確認表には、項目ごとに「現在の管理者」「受け取る担当」「受領方法」「受領日」「利用確認」「未完了の内容」を用意します。受領日が入っていても利用確認が空欄なら、まだ確認する作業があると分かります。完了していない理由も、責任追及のためではなく次に必要な作業を決めるために残します。
ドメインなら新しい担当が管理状況を把握できるか、写真なら必要なファイルが開けるか、予約なら利用者向けのリンクと管理者の権限がそろっているかを確認します。すべての項目に同じ確認方法を当てはめず、実際の使い方に合わせて判断します。
今の会社から提供できない資料がある場合は、理由と代わりに確認できる方法を相談します。作業用データを受け取れなくても、公開用の原稿と許諾済みの写真で新しく制作できる場合があります。契約上の扱いを推測せず、必要な内容を新しい依頼先にも共有してください。
完了した資料は、店が今後アクセスできる場所で保管します。担当者個人の受信箱だけに残さず、管理者が変わったときも確認できる保管方法を決めます。秘密情報は公開用資料と分け、利用するサービスの権限管理に沿って扱います。
受領と動作確認を分けて完了を判断する
資料を受け取ったら、ファイルが開くか、必要な内容がそろっているか、担当者が利用できるかを確認します。「受け取った」と「引き継いで使える」は分けて記録します。未確認の項目がある場合は、いつ誰が確認するかを決めます。
NOREN PAGEへの相談では、現在のサイトと引き継ぎ状況を伝え、試作、内容確認、公開へ進めます。料金は月額4,980円(税込)・初期費用0円・最低契約期間/解約金なし。公式出典:料金詳細・利用規約(確認日:2026年10月26日)。
旧契約の終了は、新サイトの公開と必要なサービスの継続を確認してから判断します。導入の流れと事務所向けの制作案内も参考に、解約の申出期限の確認と、実際に利用を終了する日を分けて調整してください。
よくある質問
制作会社へ何から聞けばよいですか?
まず現在の契約範囲と、ドメイン・メールの管理先を確認します。必要な資料の一覧を送り、提供できる内容と受け渡し方法を相談してください。
サイトのデータを受け取れば引き継ぎは終わりですか?
メール、ドメイン、外部予約などは別に確認します。ファイルを受領しただけでなく、必要なサービスを使えることまで確認します。
写真は画面から保存して使ってよいですか?
再利用条件を確認してから使います。店が用意した写真か、契約先や外部素材の写真かで確認先が変わります。
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