まず5分で、ドメインの名義を確かめる

調べたいのは、ホームページのURLそのものではなく、ドメインの登録者です。URLが example.jp ならJPRS WHOIS、example.com ならICANN Lookupを開きます。

  1. JPRS WHOIS(.jp)またはICANN Lookup(.com)を開く
    検索欄にドメインを入力します。店名や「http://」は付けず、ドメインだけで確認します。
  2. 登録者名・期限・状態を見る
    .jpでは「登録者名」「有効期限」「状態」「ネームサーバー」などを見ます。.comでは「Registrar(レジストラ)」「Registered On(登録日)」「Expiry(失効日)」「Status(ステータス)」を見ます。
  3. 表示されない場合は、名義不明と決めつけない
    .jpは登録者名を非表示にでき、管理指定事業者(どの会社か)はWHOISに出ません。.comも登録者の個人情報は通常 redacted です。画面に出ないときは今の業者に確認します。
移管と名義の移転は別です

管理会社を変えるのが指定事業者変更(移管)、登録者を別の人・会社へ変えるのが移転です。自分の店の名義でない場合、AuthCodeをもらって移管するだけでは登録者名は変わりません。JPRSのFAQでも、この2つは別の手続きとして案内されています。

画面で見る場所の見本(架空のドメイン)

以下は説明用の架空例です。実在の店やドメインの情報ではありません。表示名の位置や表現はサービスによって変わります。

調べる先画面で探す欄架空の表示例判断
.jp登録者名登録者名:山田商店(例)店・会社名なら自分の名義の候補
.jp有効期限 / 状態有効期限:2027-01-31
状態:Connected
期限切れが近くないか確認
.jp管理指定事業者WHOIS画面には表示されない今の業者か、JPRSへ登録者確認後に問い合わせ
.comRegistrar / Expiry Date / StatusRegistrar:Example Registrar
Expiry Date:2027-01-31
Status:clientTransferProhibited
レジストラ名・期限・移管に関わる状態を見る
.comRegistrantredacted for privacy非表示だけでは他人名義と判断しない
調べる先
.jp
画面で探す欄
登録者名
架空の表示例
登録者名:山田商店(例)
判断
店・会社名なら自分の名義の候補
調べる先
.jp
画面で探す欄
有効期限 / 状態
架空の表示例
有効期限:2027-01-31
状態:Connected
判断
期限切れが近くないか確認
調べる先
.jp
画面で探す欄
管理指定事業者
架空の表示例
WHOIS画面には表示されない
判断
今の業者か、JPRSへ登録者確認後に問い合わせ
調べる先
.com
画面で探す欄
Registrar / Expiry Date / Status
架空の表示例
Registrar:Example Registrar
Expiry Date:2027-01-31
Status:clientTransferProhibited
判断
レジストラ名・期限・移管に関わる状態を見る
調べる先
.com
画面で探す欄
Registrant
架空の表示例
redacted for privacy
判断
非表示だけでは他人名義と判断しない

出典:JPRS WHOIS、ICANN Lookup。2026年10月時点。表示例は説明用の架空例。

登録者名を見たら、この順で判断する

期限を先に見てから、名義の対応を決める

ドメイン名義の判断フローチャート。WHOISやLookupで確認し、期限切れが近ければ先に更新。登録者が自分ならAuthCodeを取得して新しい事業者へ移管、制作会社なら名義の移転を依頼、分からない・非表示なら今の業者へ聞く。移管は管理会社の変更で、名義変更ではない。
期限切れが近い場合は、名義の確認と並行して先に更新を依頼します。登録者が自分でも、移管前に指定事業者変更ロックを確認します。
出典:JPRS「指定事業者変更」、ICANN Transfer Policy。2026年10月時点。
  1. 期限切れが近いなら、先に更新
    汎用JPは期限翌日から1か月廃止状態となり、その月の1〜20日が登録回復期間です。属性型(co.jpなど)は6か月です。期限ぎりぎりに移管だけを先に進めず、今の業者へ更新を確認します。JPRSのライフサイクル案内も確認してください。
  2. 登録者が店・会社なら、AuthCodeを取得して移管
    移管先を決め、今の指定事業者(.comは今のレジストラ)からAuthCodeを取得します。指定事業者変更ロックがある場合は、先に解除します。
  3. 登録者が制作会社なら、名義の移転を依頼
    「登録者を当店(または当社)へ変更したい」と、現在の業者へ依頼します。移転の方法や必要な確認はドメインの種類と業者によって違うため、勝手にAuthCodeだけを入力して進めません。
  4. 分からない・非表示なら、今の業者に聞く
    「登録者名」「現在の指定事業者/レジストラ」「有効期限」「移管ロックの状態」を確認します。連絡文は今の業者に送る連絡の文例集にまとめています。

.jpと.comでは、移管の条件が違う

以下は2026年10月時点の比較です。事業者ごとの案内に差がある行は、代表例を添えて「一律」と断定しないようにしています。

項目.jp(指定事業者変更).com / .net
AuthCodeの発行元今の(変更元)指定事業者今のレジストラ
有効期限・発行期限AuthCodeの有効期限は35日請求から5暦日以内に発行。AuthCode自体の有効期限は、ここで確認した公式情報の範囲では一律に断定しない
ロック指定事業者変更ロックがあれば先に解除新規登録後・移管後60日、登録者変更後も60日は移管を拒否されうる(事前オプトアウトの案内あり)
所要日数の目安JPRSは「数日程度」。お名前.com約10日、ムームー「10日ほど」の案内Xserverドメイン1〜7日(最大10日)、ムームー「10日ほど」
移管で期限は延びる?事業者で案内が異なる。お名前.comは汎用JPで延びない旨、Xserverドメインは1年延長と案内移管完了で1年延長(最長10年)
受付締切の例期限切れ間近は先に更新。回復期間はドメイン種別で異なるお名前.comは期限15日未満だと転入を受け付けない。期限直前に始めない
項目
AuthCodeの発行元
.jp(指定事業者変更)
今の(変更元)指定事業者
.com / .net
今のレジストラ
項目
有効期限・発行期限
.jp(指定事業者変更)
AuthCodeの有効期限は35日
.com / .net
請求から5暦日以内に発行。AuthCode自体の有効期限は一律に断定しない
項目
ロック
.jp(指定事業者変更)
指定事業者変更ロックがあれば先に解除
.com / .net
新規登録後・移管後60日、登録者変更後も60日は移管を拒否されうる
項目
所要日数の目安
.jp(指定事業者変更)
JPRSは「数日程度」。お名前.com約10日、ムームー「10日ほど」
.com / .net
Xserverドメイン1〜7日(最大10日)、ムームー「10日ほど」
項目
移管で期限は延びる?
.jp(指定事業者変更)
事業者で案内が異なる
.com / .net
移管完了で1年延長(最長10年)
項目
受付締切の例
.jp(指定事業者変更)
期限切れ間近は先に更新。回復期間はドメイン種別で異なる
.com / .net
お名前.comは期限15日未満だと転入を受け付けない

出典:JPRS 指定事業者変更、JPRS 指定事業者変更ロック、JPRS ライフサイクル、ICANN Transfer Policy(2024-02-21版)、Xserverドメイン。2026年10月時点。

60日ロックについて

ICANN理事会が2026年6月7日に見直しを採択したことは確認できますが、実施はまだです。現在の案内に対して「60日ロックは廃止された」と判断しないでください。

今の4社から転出するなら、AuthCodeはここで確認

ドメインの種類によって表示される項目が変わります。操作場所は2026年10月時点で各社公式が案内している範囲です。画面が違うときは、まずドメイン名と契約状態を確認してからサポートへ問い合わせます。

事業者AuthCodeの場所ロック・注意点
お名前.comNaviの「ドメイン詳細」でAuthCode表示「ドメイン移管ロック」をOFF。お名前.comの案内では、汎用JPの指定事業者変更で有効期限は延びない
ムームードメインコントロールパネルの「ドメイン一覧」で確認ドメインロックが有効だと表示されないことがある。.jpは先に公開連絡窓口・登録者情報を本人のものに変更。WHOIS代理公開中は.jp以外で認証コードが見えない。転出手数料は請求なし
Xserverドメイン「認証鍵の確認」レジストラロックは解約申請後に解除(期限日までは利用可能)。「独自ドメイン永久無料特典」のドメインは解除にドメイン1年分の更新料金がかかる
さくら転出申請後、会員メニューでAuthCode確認指定事業者ロックを解除。転出無料
事業者
お名前.com
AuthCodeの場所
Naviの「ドメイン詳細」で表示
ロック・注意点
「ドメイン移管ロック」をOFF。汎用JPの指定事業者変更で有効期限は延びない案内
事業者
ムームードメイン
AuthCodeの場所
コントロールパネル「ドメイン一覧」で確認
ロック・注意点
ドメインロックが有効だと表示されないことがある。.jpは先に公開連絡窓口・登録者情報を本人のものに変更
事業者
Xserverドメイン
AuthCodeの場所
「認証鍵の確認」
ロック・注意点
レジストラロックは解約申請後に解除(期限日までは利用可能)
事業者
さくら
AuthCodeの場所
転出申請後、会員メニューで確認
ロック・注意点
指定事業者ロックを解除。転出無料
AuthCodeを見つけても、すぐにサイトを切り替えない

ドメイン移管は管理会社の変更です。Webやメールの移転・ネームサーバー変更は別の準備が必要です。特にメールを使っている場合は、移転前のバックアップと旧サーバーの契約継続を先に確認します。ドメイン移管そのものではWeb・メールは止まりませんが、ネームサーバーを変える場合はWebとメールの準備後に切り替えます。メールも検索も止めない切り替えの順番も参照してください。

よくある誤解を、先に正しておく

誤解実際の確認ポイント
移管すれば期限は必ず延びる.jpは事業者で案内が違います。.comは完了で1年延長ですが、期限直前の受付条件があります。
AuthCodeは新しい業者が出す.jpは今の(変更元)指定事業者、.comは今のレジストラが発行します。
WHOISを見れば管理会社が分かる.jpの管理指定事業者はWHOISには出ません。登録者・担当者と確認できた人だけ、JPRSへの問い合わせで教えてもらえる案内です。
移管するとサイトやメールが止まるドメイン移管そのものでは止まりません。ただし、ネームサーバー変更はWeb・メールの準備後に行います。
お金を払ったから著作権も自分のもの創作を委託した場合の著作者や権利の扱いは契約と制作実態で変わります。文化庁の説明を確認し、法律判断は専門家へ相談します。
誤解
移管すれば期限は必ず延びる
実際の確認ポイント
.jpは事業者で案内が違います。.comは完了で1年延長ですが、期限直前の受付条件があります。
誤解
AuthCodeは新しい業者が出す
実際の確認ポイント
.jpは今の(変更元)指定事業者、.comは今のレジストラが発行します。
誤解
WHOISを見れば管理会社が分かる
実際の確認ポイント
.jpの管理指定事業者はWHOISには出ません。登録者・担当者と確認できた人だけ、JPRSへの問い合わせで教えてもらえる案内です。
誤解
移管するとサイトやメールが止まる
実際の確認ポイント
ドメイン移管そのものでは止まりません。ただし、ネームサーバー変更はWeb・メールの準備後に行います。
誤解
お金を払ったから著作権も自分のもの
実際の確認ポイント
創作を委託した場合の著作者や権利の扱いは契約と制作実態で変わります。文化庁の説明を確認し、法律判断は専門家へ相談します。

出典:さくら「サーバー廃止」、さくら「メールの移転」、文化庁「著作権テキスト」。著作権の説明は法律相談の代わりではありません。

FAQ

Q. WHOISに店名が出ないのは、制作会社の名義だからですか?

A. そうとは限りません。.jpは登録者名を非表示にでき、.comも個人情報が通常 redacted です。表示されない場合は、今の業者に登録者名・現在の管理先・有効期限を確認します。

Q. 名義が制作会社なら、先に解約しても大丈夫ですか?

A. 先に解約すると、ドメインやメールの確認ができなくなるおそれがあります。まず登録者名、管理先、期限、AuthCodeの発行可否を確認し、切り替えの順番を決めます。解約時期の相談は、契約書を見ながら行ってください。

Q. .jpの管理指定事業者がWHOISに出ないときはどうしますか?

A. WHOISに管理指定事業者は表示されません。登録者・担当者と確認できる人だけJPRSに問い合わせて教えてもらえる案内があります。先に今の業者へ聞くのが実務上の早い確認です。

Q. 移管前にネームサーバーを変える必要はありますか?

A. ドメイン移管とネームサーバー変更は別です。Web・メールの準備ができる前にネームサーバーを変えず、切り替えの段取りは当日のチェックリストで確認します。

Q. 業者と話がこじれたら、誰に相談できますか?

A. 契約の解約や著作権などの法律判断は、契約書を持って専門家へ相談します。消費者ホットライン188が案内されているケースもありますが、事業者間取引などは状況ごとに判断が必要です。

まとめ

最初に見るのは、サイトのデザインではなくドメインの登録者名です。期限が近ければ先に更新し、店・会社の名義ならAuthCodeを使った移管、制作会社の名義なら名義の移転を依頼します。分からない・表示されないときは、今の業者へ登録者と管理先を確認してください。

ドメイン、サーバー、メール、サイトの素材は別々に確認します。切り替えを急がず、現在の契約と期限を見ながら順番を決めることが、ホームページを止めない近道です。

自社サイトを、まずスマホで確かめる。

読めること、迷わず連絡できることは、サイトを整える最初の一歩です。

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