送る前に、手元へ集めるもの
契約書、請求書、通帳やカードの明細、業者とのメールを用意します。サイトのURLと、使っているメールアドレスもメモしてください。ドメインの管理会社は、JPRS WHOIS(.jp)またはICANN Lookup(.com/.net)で確認できます。ただし、.jpでは管理指定事業者の名前までは表示されません。
解約日を先に断定せず、契約期間、更新日、申し出期限、ドメインとサーバーの契約者を確認します。返事が来てから、次の文例へ進みます。
送る順番は、「確認」から「終了日」へ
下の順番を目安に、返事が届いた項目を確認しながら進めます。ドメイン移管とサーバー切替は別の作業です。サイトとメールの準備ができる前にネームサーバーを変えないようにします。

コピーして使える、7つの文例
角かっこ内を自分の情報に置き換えてください。黄色の部分が差し替え箇所です。コピーした文面には角かっこが残るので、送る前に確認します。
01契約内容を確認する
お世話になっております。
今後の運用を整理するため、[店名]のホームページに関する契約内容を確認したく、ご連絡しました。
次の項目を、契約書に沿って教えていただけますでしょうか。
・契約期間と更新日
・解約を申し出る期限
・解約金や、終了時に必要な費用の有無
・ドメインとサーバーの契約者(名義)
お手数をおかけしますが、[希望返信日]までにご回答いただけますと助かります。よろしくお願いいたします。
返事が曖昧なら、電話で済ませず「契約書のどの項目か」をメールで残してもらいます。
02ドメインの登録者・管理会社と移管を確認する
お世話になっております。
ドメイン [ドメイン] について、登録者名と現在の管理会社を確認したく、ご連絡しました。
登録者(名義)が [店名または会社名] になっているか、また、別の事業者へ移す場合の手順を教えてください。移管にAuthCode(認証コード)が必要な場合は、発行方法と、指定事業者変更ロックの解除方法もご案内いただけますでしょうか。
名義の移転ではなく、管理会社を変える手続きについて確認したいものです。よろしくお願いいたします。
.jpのAuthCodeは変更元の指定事業者が発行し、有効期限は35日です。管理会社を変える「指定事業者変更」と、登録者を変える「移転」は別です。JPRSの指定事業者変更とJPRS FAQで確認できます。AuthCodeはドメイン種類によって扱いが違うため、.com/.netはICANN Transfer Policyも確認します。
03写真・文章・ロゴのデータを受け取る
お世話になっております。
[店名]のホームページで使用している写真、文章、ロゴについて、今後の管理に備えてデータを受け取りたくご連絡しました。
お渡しいただける元データまたは掲載データの種類、形式、受け渡し方法をご案内ください。また、別の制作会社でホームページを作る場合に、どの範囲で利用できるか(写真・文章・ロゴごと)も、契約や権利関係に沿って教えていただけますでしょうか。
利用できない素材がある場合は、対象を分けてお知らせください。よろしくお願いいたします。
料金を払っただけで、写真・文章・ロゴの著作権が自動的に発注者へ移るとは限りません。文化庁は、委託して創作した場合の著作者や、契約で利用・譲渡を定める必要を説明しています。文化庁「著作権テキスト」を確認し、判断が必要なら専門家へ相談してください。
04メールアドレスと設定先を確認する
お世話になっております。
[ドメイン]で使用しているメールアドレスと、設定先を確認したくご連絡しました。
現在使っているメールアドレスの一覧(例:[info@ドメイン]など)と、それぞれがどのサーバーで動いているかを教えてください。あわせて、受信方式(IMAP・POPなど)、送受信サーバー名、ポート番号、暗号化の設定など、移行に必要な設定情報の確認先もご案内いただけますでしょうか。
パスワードなどの秘密情報は、メール本文以外の安全な方法で受け取れる形でお願いします。よろしくお願いいたします。
IMAPでは移転前のメールが旧サーバーに残っているため、先にバックアップを取ります。サーバーを廃止するとデータが削除され復旧できない案内もあります。メールとWebの準備ができるまで、旧サーバーを残せるか相談します。さくら公式のメール移転案内も確認してください。
05解約と終了日を申し出る
お世話になっております。
契約内容を確認した結果、[店名]のホームページ運用を [終了希望日] に終了したく、解約の申し出をいたします。
公開日を新しいサイトの準備に合わせたいと考えています。解約の受付日、終了日、最終請求額、終了までに必要な手続きをご確認ください。
なお、ドメイン [ドメイン] は移管が完了するまで失わないよう、サーバーや関連契約を残していただけますでしょうか。Webとメールの切替準備が整うまで、停止・削除をしないでください。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
ドメイン移管そのものでWeb・メールが止まるわけではありませんが、ネームサーバー変更ではWebとメールの準備が必要です。新旧サーバーの契約を重ねる期間を確認します。移管の所要日数や期限延長は事業者で案内が異なるため、断定しません。
06返事がないときに再送する
件名:再送|[店名] ホームページ契約内容の確認について
お世話になっております。
[送信日]にお送りした、[確認したい内容]について、念のため再送いたします。
切替準備の都合があるため、[回答希望日]までに、担当窓口または回答予定日だけでもお知らせいただけますでしょうか。
行き違いでしたら申し訳ありません。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
送信日時・宛先・件名・本文を保存します。連絡先を増やす場合も、契約書や請求書に記載された窓口を使い、第三者の連絡先を推測しません。なお、返事がないことだけで契約違反などと断定しないでください。
07リース契約らしいときに確認する
お世話になっております。
[店名]のホームページに関する契約について、リース契約に該当するか確認したくご連絡しました。
該当する場合は、リース会社名、契約番号、契約開始日、残りの期間、中途解約の条件、問い合わせ先を教えてください。販売・制作の契約と、リース会社との契約が別の場合は、それぞれの関係もご案内いただけますでしょうか。
解約できると断定しているものではなく、契約関係を確認するための問い合わせです。よろしくお願いいたします。
事業者間取引は原則クーリング・オフ対象外ですが、零細事業者や個人用途などでは特定商取引法が適用される余地もあり、ケースごとの判断です。困ったら消費者ホットライン188へ相談します。消費者庁の案内を確認し、解約できる・できないと断定しません。
電話で聞かれたときに、答えること
手元に置く短いメモ
- 店名:[店名] ドメイン:[ドメイン]
- 希望する公開日・終了日:[日付]
- 今使っているメールアドレス:[アドレス]
- 確認したいこと:契約期限/ドメイン名義/サーバー/素材/メール
- その場で決めず、「契約書とメールで回答をお願いします」と伝える
電話では、相手の説明を聞いたあと、決まった内容をメールで送ってもらいます。認証コード、パスワード、本人確認書類などを求められた場合は、送付方法と宛先が正しいか確認してから対応してください。
確認に使った、公式情報
下記は2026年10月時点で確認した、制度・手続きの出典です。事業者ごとの画面名や所要日数は変わることがあるので、実際には契約先の最新案内も確認します。
- JPRS「指定事業者変更」:.jpの変更元事業者、AuthCode、手続きの流れ。
- JPRS「指定事業者変更ロック」:ロックの確認。
- ICANN Transfer Policy:.com/.net等の移管規則。
- Google Search Central「サイトの移転」:URLを変えないホスティング変更ではアドレス変更ツールを使わない案内。
- さくら公式「サーバー移転」:メール・Web準備後にネームサーバーを変更する考え方。
この記事は法律相談ではありません。契約書と実際のやり取りが優先されます。判断が難しいときは、専門家または消費者ホットライン188へ相談してください。