まずは全体の順番を1枚で確認
原則は、新しいサイトと新しいメールの受け皿を先に用意することです。準備ができてからネームサーバー(DNSの管理場所)を切り替え、旧サーバーは確認が終わるまで残します。1週間前にはTTL(DNS情報を一時保存する時間)を下げられるか確認します。

時系列で進める担当と「やらないと起きること」
| いつ | やること | 誰がやる | やらないと起きること |
|---|---|---|---|
| 2か月前 | 新しいサイトと、新しいメールの受け皿を用意。新サイトの全ページ、電話番号、問い合わせ先を確認する。 | 店:現状の一覧を作る。 新業者:サイト・メール環境を用意。 | 切替先が未完成のままDNSを動かし、サイトやメールの行き先が決まらない。 |
| 1か月前 | 過去メールを保存。IMAPはメールがサーバー上にあるため、移転前にバックアップする。旧業者に、メールアカウント・DNS・旧サーバーの扱いを確認する。 | 店:メールを開いて保存状態を確認。 旧業者:契約・設定を回答。新業者:移行条件を確認。 | 旧サーバーの廃止で全データが削除され、復旧できない。特にIMAPの過去メールを失う。 |
| 1週間前 | DNSのTTLを下げられるか新業者に依頼。Googleは移転の1週間以上前に数時間などへ下げる検討を案内しており、JPRSも事前短縮で切替時間を短縮できると説明している。 | 新業者:TTL変更。 店:切替日時と連絡先を確定。 | DNS切替後、古い情報を参照する時間が長くなる可能性がある。TTLを下げてもネームサーバー変更自体が必ず早まるとは限らない。 |
| 当日 | Webとメールの準備ができたことを確認してから、ネームサーバー/DNSを切り替える。切替直後は旧サーバーを解約しない。 | 新業者:DNS切替。 店:チェックリストを読み上げて確認。旧業者:保守。 | 準備前の切替で、サイトが旧・新のどちらにもない、メールが旧アドレスへ届く状態になる。 |
| 翌日 | スマホで表示、問い合わせフォームの実送信、外部から自分宛へのメール送受信、電話番号タップを確認。Googleで店名を検索し、入口も見る。 | 店:実機で確認。 新業者:不具合の切り分け。 | 見た目だけ確認して、フォームの通知先や受信だけの不具合を見落とす。 |
| 1週間後 | Googleビジネスプロフィール、Instagram等のプロフィール、LINE公式、ポータル、印刷物のQRを一覧で更新。旧URLがある場合は対応表を点検。 | 店:各プロフィール・印刷物を更新。 新業者:URL対応表を確認。 | 検索・SNS・QRから古いページへ案内し続ける。フォームが旧アドレスに通知する設定も残る。 |
| 1か月後 | 新サイトとメールが安定し、旧メール・旧サイトに用がないことを確認してから旧サーバーの解約時期を判断。ドメイン移管は別の作業として進める。 | 店+新業者:最終点検。 旧業者:解約条件を確認。 | 旧サーバーを早く解約すると、残っていたメールやデータを失う。ドメイン期限も別に管理しないと期限切れになる。 |
2か月前
- やること
- 新しいサイトと、新しいメールの受け皿を用意。新サイトの全ページ、電話番号、問い合わせ先を確認する。
- 担当
- 店:現状の一覧を作る。新業者:サイト・メール環境を用意。
- やらないと
- 切替先が未完成のままDNSを動かし、サイトやメールの行き先が決まらない。
1か月前
- やること
- 過去メールを保存。IMAPはメールがサーバー上にあるため、移転前にバックアップする。旧業者に、メールアカウント・DNS・旧サーバーの扱いを確認する。
- 担当
- 店:メールを開いて保存状態を確認。旧業者:契約・設定を回答。新業者:移行条件を確認。
- やらないと
- 旧サーバーの廃止で全データが削除され、復旧できない。特にIMAPの過去メールを失う。
1週間前
- やること
- DNSのTTL(DNS情報を一時保存する時間)を下げられるか新業者に依頼。Googleは移転の1週間以上前に数時間などへ下げる検討を案内しており、JPRSも事前短縮で切替時間を短縮できると説明している。
- 担当
- 新業者:TTL変更。店:切替日時と連絡先を確定。
- やらないと
- DNS切替後、古い情報を参照する時間が長くなる可能性がある。TTLを下げてもネームサーバー変更自体が必ず早まるとは限らない。
当日
- やること
- Webとメールの準備ができたことを確認してから、ネームサーバー/DNSを切り替える。切替直後は旧サーバーを解約しない。
- 担当
- 新業者:DNS切替。店:チェックリストを読み上げて確認。旧業者:保守。
- やらないと
- 準備前の切替で、サイトが旧・新のどちらにもない、メールが旧アドレスへ届く状態になる。
翌日
- やること
- スマホで表示、問い合わせフォームの実送信、外部から自分宛へのメール送受信、電話番号タップを確認。Googleで店名を検索し、入口も見る。
- 担当
- 店:実機で確認。新業者:不具合の切り分け。
- やらないと
- 見た目だけ確認して、フォームの通知先や受信だけの不具合を見落とす。
1週間後
- やること
- Googleビジネスプロフィール、Instagram等のプロフィール、LINE公式、ポータル、印刷物のQRを一覧で更新。旧URLがある場合は対応表を点検する。
- 担当
- 店:各プロフィール・印刷物を更新。新業者:URL対応表を確認。
- やらないと
- 検索・SNS・QRから古いページへ案内し続ける。フォームが旧アドレスに通知する設定も残る。
1か月後
- やること
- 新サイトとメールが安定し、旧メール・旧サイトに用がないことを確認してから旧サーバーの解約時期を判断。ドメイン移管は別の作業として進める。
- 担当
- 店+新業者:最終点検。旧業者:解約条件を確認。
- やらないと
- 旧サーバーを早く解約すると、残っていたメールやデータを失う。ドメイン期限も別に管理しないと期限切れになる。
DNSの反映目安は、事業者の案内で数時間〜72時間、数時間〜最大24時間、数時間程度など幅があります。切替日時は問い合わせ先が開いている時間にし、急ぎの予約を避ける判断は店側で行ってください。
ドメイン移管は、切替と別に落ち着いてから
ドメイン移管は管理会社を変える手続きで、移管そのものによってWebやメールが止まるものではありません。先にサイトとメールを動かし、あとから移管を進めると、原因を分けて確認できます。
.jpは今の指定事業者(.jpを管理する登録会社)が発行するAuthCodeが必要で、有効期限は35日です。新しい事業者が申請し、JPRSから変更元へ確認依頼、変更元が登録者へ確認・承認という流れです。指定事業者変更ロックがあれば先に解除します。JPRS「指定事業者変更」
.com/.netは今のレジストラ(.comなどのドメイン登録会社)がAuthCodeを発行します。ICANNの現行ポリシーでは請求から5暦日以内の発行です。新規登録後・移管後・登録者変更後の60日ロックが関係する場合があるため、時期を確認します。移管完了で有効期限が1年延長されますが、期限・受付条件は事業者にも確認してください。ICANN Transfer Policy
WHOISで確認するときは、.jpはJPRS WHOIS、.comはICANN Lookupを使います。.jpの管理指定事業者はWHOISには出ません。表示された登録者名が店・会社でなく制作会社なら、管理会社の移管とは別に名義の移転が必要です。
URLが変わるかで、検索の手順が分かれる
ホスティング業者だけが変わるなら、Google Search Consoleのアドレス変更ツールは不要です。使いません。DNS切替と、サイト内リンク・フォーム・メールの確認をします。Google Search Central
旧URLから新URLへ、ページごとに1対1の301(または308)を設定します。リダイレクトはできるだけ長く、一般的には1年以上維持します。ドメインが変わるときだけアドレス変更ツールを検討します。旧URL一覧、新URL一覧、対応する転送先を表にしてから設定してください。Google Search Central「サイトの移転」
切替後に確認することと、よくある事故の防ぎ方
- スマホで開く。トップ、主要ページ、電話番号タップを確認します。
- 問い合わせフォームを実送信する。テスト内容だと分かる文面で、通知先と返信先の両方を確認します。実在店へ無断で送信せず、店の承認を取ってください。
- メールを外から自分宛に送受信する。新しい受け皿へ届くか、返信できるかを確認します。
- Googleで店名を検索する。検索結果、Googleビジネスプロフィール、古いURLへの導線を確認します。プロフィールのウェブサイト欄は、Google検索/マップアプリで自分のプロフィール→「プロフィールを編集」→保存。URLはhttp(s)://を含む完全なURLです。Googleビジネスプロフィール ヘルプ
- メールが届かない:ネームサーバー/DNSをWebだけの切替と考えず、メールの受け皿を先に用意し、外部から送受信します。
- 旧サーバーを先に解約してメールが消える:さくらインターネットはサーバー廃止で全データ削除・復旧不可と案内しています。IMAPのメールは移転前に保存し、移行完了まで契約を重ねます。さくらインターネット「サーバーを廃止した場合」
- ドメインの期限を見落とす:WHOISで有効期限を確認し、移管の予定日とは別に更新期限をカレンダーへ入れます。期限切れ後の回復期間や移管条件はドメイン種類・事業者で異なります。
- フォームが旧アドレスに通知する:切替後に実送信し、通知先、返信先、返信文面を確認します。確認できないまま「正常」とは扱いません。
印刷用チェックリスト
店・新業者・旧業者の確認欄を紙で共有できます。
PDFをダウンロード
印刷用チェックリスト
切替日:____年__月__日 店の確認者:______ 新業者:______ 旧業者:______
2か月前|受け皿
未実施のままDNSを切り替えない。1か月前|保存
旧サーバー廃止後はデータ復旧できない案内あり。1週間前|DNS
TTL短縮は切替時間を短縮できる場合がある。当日|切替
ドメイン移管は別日に進める。翌日|実機確認
1週間後|入口
1か月後|解約判断
ドメイン|後から
移管と名義変更は別手続き。よくある質問
ドメインを移管すればサイトもメールも移りますか?
いいえ。移管は管理会社を変える手続きです。Web・メールの準備とDNS切替を先に確認します。
TTLを下げれば、必ずすぐ切り替わりますか?
いいえ。GoogleとJPRSは事前のTTL短縮を案内していますが、ネームサーバー変更自体の反映が必ず早まるとは言い切れません。
契約を解約する日はいつですか?
新サイト、フォーム、メール送受信を確認し、旧サーバーに残るデータがないことを確認してから、旧業者の解約条件に沿って判断します。
この記事は法律・契約の判断の代わりではありません。契約解除や著作権、リースなどで迷う場合は契約書を確認し、必要に応じて専門家や消費者ホットライン188へ相談してください。