「保護されていない通信」と表示されるホームページの直し方【お店向け】
お店のホームページを開いたとき、URLの近くに「保護されていない通信」と出て、不安になったことはないでしょうか。予約や問い合わせを受けているのにこの表示が出ていると、お客様に「このサイトは大丈夫かな」と思われる原因になります。
結論から言うと、この表示は放置せず、httpをhttpsに切り替えることで改善できるケースがほとんどです。難しそうに見えますが、意味を分けて考えればそこまで複雑ではありません。この記事では、SSLとは何か、直さないままにするリスク、自分で確認しながら進める手順、そして業者に頼む場合の費用の目安まで、お店の方にもわかる言葉で整理して解説します。
「保護されていない通信」とは何か
まず、ホームページのURLが http で始まっているか、https で始まっているかを見てください。httpsは、ホームページと閲覧者のあいだのやり取りを見えにくくする仕組みが入っている状態です。この仕組みを一般に「SSL」と呼ぶことが多いです。
たとえば、お客様が問い合わせフォームに名前や電話番号を入れる場面を想像するとわかりやすいでしょう。httpのままだと、そのやり取りが保護されていない状態になりやすく、ブラウザが注意表示を出します。逆にhttpsになっていれば、「このサイトは通信が守られている」と判断されやすくなります。
「保護されていない通信」は、ホームページの見た目の問題ではなく、通信の安全性に関する警告です。お客様の不安につながるため、店舗サイトでも対応したほうが安心です。
なお、最近はフォームがない案内用サイトでもhttps化しているのが普通です。お店のホームページでも、店舗情報だけ載せているから大丈夫とは言い切れません。見る人は細かい技術よりも、表示された警告そのものに反応するからです。
そのまま放置するリスク
「今のところ問い合わせは来ているし、急がなくてもいいのでは」と思うかもしれません。ただ、店舗ホームページでは次のような不利益が起こりやすくなります。
| 放置した場合の影響 | お店に起こりやすいこと |
|---|---|
| 信頼感が下がる | 初めて来た人が不安になり、予約や問い合わせの前に離脱する |
| フォーム利用が減る | 名前やメールアドレスの入力をためらわれやすい |
| 管理面の不安が残る | 古い設定のままになっている可能性があり、今後の修正もしづらい |
| 広告や集客導線と相性が悪い | SNSやGoogleビジネスプロフィールから来た人に警告が見えてしまう |
特に個人店では、「ちゃんとしているお店かどうか」をホームページ全体の雰囲気で判断されやすいものです。デザイン以前に警告が出てしまうと、内容を読む前に戻られてしまうこともあります。せっかく料理や施術、商品に力を入れていても、入口で損をするのは避けたいところです。
自分で直すときの基本手順
自分で対応する場合は、一気に全部やろうとせず、順番に確認すると進めやすくなります。
1つ目は、独自ドメインとサーバーの管理先を確認することです。ホームページの住所にあたるのがドメイン、置き場所にあたるのがサーバーです。契約時のメールや請求書、管理画面のログイン情報をまず探してください。
2つ目は、サーバー側でSSLを有効にすることです。多くのレンタルサーバーでは、管理画面に「無料SSL」「SSL設定」などの項目があります。そこで対象ドメインを選び、有効化します。ここで言う無料SSLは、通信を保護するための証明書を無料で使える仕組みのことです。
3つ目は、ホームページのURL設定をhttpsに変更することです。WordPressなどの管理画面がある場合は、サイトURLをhttpからhttpsへ切り替える項目があります。制作会社の独自システムや古いHTMLサイトでは、管理画面ではなく設定ファイルやサーバー設定で対応することもあります。
4つ目は、httpに来た人をhttpsへ自動で送る設定です。これを入れないと、古いリンクや検索結果から来た人が、引き続き警告を見る場合があります。専門的には「リダイレクト」と呼ばれますが、意味は「古い住所から新しい安全な住所へ自動案内する」と考えれば十分です。
5つ目は、画像・フォーム・外部部品の確認です。ページ自体はhttpsでも、画像や埋め込みがhttpのままだと完全には安全表示にならないことがあります。問い合わせフォーム、予約ボタン、地図、画像などを実際に開いて確認しましょう。
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自分で直すときに迷いやすいポイント
実際には、SSLを有効にしただけで終わらないことがあります。よくあるつまずきは、管理画面に入れない、誰が契約しているかわからない、制作会社が作ったままで設定場所が不明、というケースです。
また、古いホームページではページの中にhttpの画像URLが直接書かれていることがあります。この場合、URL設定だけ変えても警告が消えません。トップページだけでなく、下層ページ、問い合わせページ、スマホ表示でも確認が必要です。
「SSL化したのにまだ警告が出る」ときは、画像・フォーム・埋め込みコードのどこかにhttpが残っていることが少なくありません。表面だけで判断せず、実際のページを順に見るのが近道です。
もし管理情報が手元にない場合は、まずドメイン更新メール、サーバー請求メール、ホームページ制作時の見積書を探してください。誰がどこを契約しているのかがわかるだけでも、解決までの時間はかなり短くなります。
業者に頼む場合の費用相場と依頼内容
自分で触るのが不安な場合や、管理先が複雑な場合は、無理せず業者に依頼したほうが早いこともあります。費用はサイトの作りや管理状況で変わりますが、次のような幅で考えるとイメージしやすいです。
| 依頼内容 | 相場の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| SSL設定のみ | 5,000円〜2万円前後 | 管理先がわかっていて、サイト構造が比較的シンプル |
| SSL設定+httpsへの切替+転送設定 | 1万円〜5万円前後 | 古いhttpサイトを安全に切り替えたい |
| 上記に加えてページ内修正や不具合確認 | 3万円〜10万円前後 | 画像・フォーム・外部連携も含めて見てほしい |
| ホームページ全体の見直し・作り直し | 10万円以上になることもある | 古さや更新しにくさもまとめて解消したい |
あくまで相場の目安ですが、単純な設定だけで済むのか、古い構成の修正まで必要かで差が出ます。依頼するときは、「SSL設定」「https切り替え」「httpからhttpsへの自動転送」「フォーム確認」まで含まれるかを確認すると、後から追加費用が出にくくなります。
制作会社と連絡が取れるなら、まずは今の契約内容と管理権限を確認しましょう。反対に、誰が管理しているかわからない、更新も長く止まっているという場合は、設定修正だけでなく運用体制そのものを見直したほうが結果的に負担が軽くなることがあります。
お店のホームページは「安全に見られる状態」を最低ラインにする
店舗のホームページは、凝った機能がなくても役割があります。営業時間、メニュー、料金、場所、予約導線を安心して見てもらえることです。その入口で「保護されていない通信」と出てしまうと、お客様の不安を自分から増やしてしまいます。
まずはURLがhttpsになっているか確認し、未対応なら早めに直す。自分で管理できるなら順番に設定し、不安なら業者に範囲を明確にして依頼する。この考え方で十分です。難しい専門知識を全部覚える必要はありません。大切なのは、来店前のお客様に余計な不安を与えない状態を整えることです。
よくある質問
Q. 「保護されていない通信」と出ていても、お店のホームページは見られますか?
A. 見られることは多いですが、安心して見てもらいにくくなります。お問い合わせや予約フォームがある場合は、入力をためらわれる原因になりやすいため、早めの修正がおすすめです。
Q. SSL化すると、ホームページのURLは変わりますか?
A. 多くの場合、ドメイン自体は変わりません。httpがhttpsに変わるだけです。ただし、古いhttpのURLからhttpsへ自動で転送する設定を入れないと、検索結果やブックマークから古いURLに来た人が警告を見ることがあります。
Q. 自分で直すのが不安な場合は、何を業者に伝えればよいですか?
A. 「ホームページがhttpのままで、ブラウザに保護されていない通信と出る。SSL設定、httpsへの切り替え、常時SSL化、内部リンクとフォームの確認までお願いしたい」と伝えると話が通じやすくなります。
まとめ
「保護されていない通信」という表示は、放置してよい小さな表示ではありません。お店のホームページでは、信頼感、問い合わせのしやすさ、予約導線にそのまま影響します。対処の基本は、SSLを有効にしてhttpをhttpsへ切り替え、古いURLからの転送やページ内の修正まで確認することです。
自分で進められる場合は、ドメインとサーバーの確認から始めましょう。少しでも不安があるなら、無理に触って長引かせるより、対応範囲を明確にしたうえで業者へ相談するほうが現実的です。大事なのは、見込み客が安心して見られるホームページに戻すことです。
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